得点力が上がる定期テスト対策 ~学校のワークの取り組み方について~

勉強法

いよいよ6月からほぼ学校再開となります。

中学校・高校の中には、「期末テストを行う」と明言している学校もあります。

そこで今回は定期テスト対策についてお話ししていきたいと思います。いろいろと手法はありますが、今回は学校のワークに絞っていきます。

基本は繰り返し学習

ワークは何回も繰り返して解くのが大切だ!

学校の先生、塾の先生、ともに同じことを言っているかと思います。

基本的にはその通りです。定期テストの大きな特徴は、学校のワークの内容が色濃く出ているところにあります。

ではなぜ学校の先生はワークから出題するのでしょうか。この話は少し余談となるので、読むのを省いてもらってもかまいません。

 

突然ですが、学校ワークにあって教科書にないものがあります。さて、何故でしょうか?

それは「値段の記載」です。

基本的に教科書は国から無償で配布されています。ですが、ワークはお金を出して買ってもらっているのです。

ご家庭に買ってもらったからには、学校の先生はワークをきちんと活用しなければなりません。もし全くワークを使わなければ、「何のために買ったんだっ!」と保護者に怒られてしまいますからね。

ですので定期テスト前までにワークの課題を出して提出させ、そこからテストを出題するわけです。そうすればきちんと活用していることを保護者に分かってもらえますからね。

 

余談はこれくらいにして、とにかくテストに出題されるワークの勉強をしっかり行っていかなければなりません。

繰り返す」これが大切。ですがその繰り返し方が非常に大切です。

間違った方法で繰り返しても、なかなか効果が現れません。

正しい方法で繰り返せば、得点力が上がってきます。

そのところを今回は具体的に紹介していきます。

 

繰り返し学習の正しい取り組み方

繰り返すといっても、ただ最初から最後まで解いていくだけでは、十分効果は期待できません。

ワークに直接書き込まない。

これは超基本ですが、ワークに書き込んでしまうと、何回も繰り返しとくことができません。

ノートに解くのが基本となります。

ただ学校の先生からワークに直接書き込んで提出する、という指示があれば直接書き込むしかありません。

その場合は「赤シート」などを使って、答えを隠しながら繰り返し解きましょう。

 

 

問題の区別化を行う

問題を解くとき、いくつかの種類に分かれると思います。

①1人で確実に解ける問題
②うろ覚えでなんとなく解けた問題
③勘で解けた問題
④全く分からなかった問題

まず①ですが、これはきちんと理解できている問題。完璧に解ける!と自信があれば、2回目以降、繰り返し解く必要はありません。

②ですが、これは完全に理解・暗記できていないと思われる問題です。2回目以降も繰り返しましょう。繰り返し後、きちんと理解・暗記できたら終了でかまいません。

問題は③④。③のように、勘で解けても理解・暗記できていないのであれば、④と同様です。

まず暗記でできる問題であれば、まずしっかり暗記しましょう全く理解できない問題であれば、学校の先生や塾の先生に質問するなど、きちんと解決し、1人で解けるレベルにまでもっていきましょう

一度解決しても、しばらく時間がたつと、また分からなくなることもあります。分からない問題はそのような傾向がありますから、遠慮せずに何度でも質問するなど行っていきましょう。

 

1人で解ける問題にチェックマークを入れていく

1人で解けた問題はチェックマークを入れましょう。チェックを入れた問題は、繰り返し解く必要はありません。

チェックマークが入らない問題を繰り返し解いていけば良いのです。

すでにできる問題を繰り返し解いても、あまり効果は見られません。いかに効率化を図るかが勉強には大事なポイントとなります。

ですが1人で解けた問題でも、自分の中に少しでも不安が残るのであればチェックは入れないでください。数回繰り返す中で、自信が出てきたら外すようにしましょう。

 

一問一問しっかり考える

問題が分からないとき、すぐに答えを見てしまう生徒さんがいます。これはやめましょう。

分からない問題は、まず自分の頭でしっかり考えることが大切です。

知識を忘れてしまっても、まずは自分の頭でしっかり思い出すことが大切です。

しっかり考えたり思い出したりすることは、脳を使うことにつながります。

すぐに答えを見てしまうと、脳をあまり使わなくなってしまうので、繰り返し解いても学習効果が薄くなってしまいます

大事なことは、「自分の脳をしっかり使うこと」。脳をフル活用して、一問一問解いていきましょう。

「○回繰り返す」というルールはない

よく「必ずワークは3回繰り返しなさい」などと回数を指定してくる先生がいます。

ですがよく考えてみてください。全員が3回繰り返せば完璧になるのでしょうか

当然ですが、みなさんは1人ひとり違いますし、個性があります科目によって得手不得手があるのも当たり前です

極端なことをいえば、もし1回解いてもう完璧!な科目があれば、繰り返し解く必要はありません。逆に何回解いても完璧にならなければ、何回も繰り返さなければなりません。

私も学生時代、英語のテキストを繰り返し解きましたが、完璧になるまで7回かかりました。

科目や単元によって、繰り返す回数は異なります。苦手は科目ほど回数は増えますから、早めに着手することが必要です。

 

まとめ

中学生・高校生は大変忙しい生活をしています。

特に部活動や学校行事など一生懸命に取り組んでいる生徒さんは、自分の時間が少ないという状況でしょう。

限られた時間の中、どのようにテスト勉強をしていくのか。キーワードは「効率化」です。

少ない時間で最大限の効果を生み出していく。言葉では簡単に言えますが、実際行うのはなかなか難しいかもしれません。

ですが時間のない中、しっかりテスト勉強を行って成果を出している生徒さんも多いです。

工夫しようと思えば、策はいくらでもあるはずです。自分の生活を見直し、まずは勉強時間を確保していきましょう。

「やればできる!」。これは全員に共通して言える合い言葉です。

今回のお話が、少しでも参考になれば嬉しいです。

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