
授業に行けなくなってしまったとき、大半の塾は振替授業を設定してくれます。
生徒・保護者にとってはありがたい話だと思いますが、大きなデメリットも含んでいます。今日はこのことについてお話ししていきます。
授業を休んだときの塾の対応
授業を休んだときの塾の対応が、塾によって様々です。
ここでは3つの例をあげたいと思います。
①振替授業をしない
全く対応してくれないパターンです。
○○日より前に欠席連絡すれば振替授業なり補習なり対応するという塾もあります。
それがないと授業料が水の泡となり、保護者にしてはクレームの1つも言いたくなるかもしれません。
ですが塾(主に個別指導塾)の言い分としてはこうです。
「授業時間は言わば講師の時間を買っている。もしかしたら他の生徒がその時間に入りたかったかもしれない。その時間が無駄になってしまうと、塾としても損害が生じてしまう」
これに関しては一理ありますし、保護者には申し訳ありませんが、私の塾でもそのようにさせていただいています。
②必ず振替授業を行う
どんな理由でも授業当日でも、授業を休んだ場合、必ず振替授業を行うという塾もあります。
生徒・保護者にとってはありがたい話です(かもしれません)。
これは先生が1人で経営しているような、個人塾に多いケースです。
③授業録画などで対応
集団塾に多いケースです。
予めその授業を録画しておいて、後で塾に来てもらって見てもらうという対応です。
授業は基本休まない方が良い!
では上記の3点を踏まえた上で、お話しさせていただきたいことがあります。
結論から申し上げますと、
授業は休まない方が良い!
ということです。
振替授業や補習、録画対応などあっても、安心できるものではないと確実に言えます。
1つ例を挙げてご説明いたします。
週に1回、英語の授業があるとします。
塾に週に一度来て勉強するだけでは、英語の力は到底伸びません。
ですので塾で勉強したことを家で復習することで、英語の力が伸びていきます。
塾の先生も次の授業までに家で何を勉強してもらうか考えて、課題を出します。
しかし突然お休みされてしまうと、先生が計画した学習プランが一気に崩壊します。
後日振替授業を設定するにしても、それまでに空白の時間が生まれてしまい、勉強が滞ってしまいます。
少しのことかもしれませんが、それまで順調に勉強できていたことが崩されると、立て直すのは容易でないことを理解していただきたいと思います。
本気で成績を伸ばしたいのであれば、塾の授業は最優先に考えていただきたいです。
振替制度がある塾に限って、「休んでも振替してもらえばいいや」、と安易に休む生徒が多いです。
しっかり学習効果を得て、成績を伸ばしたいのであれば、毎週の授業を大切に考えて欲しいと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回、私が申しあげたかったのは、
「成績を上がるためにも、塾の授業は最優先に考えて欲しい」
ということです。
もちろんどうしても休まなければならない理由があれば致し方ありません。
ですがいくら振替制度が充実している塾だとしても、それに甘えると学習効果が薄れてしまいます。
日々の学習のルーティーンがかなり重要です。
塾の利用価値を最大限上げるためにも、毎週の授業と家での学習をコンスタントに行っていきましょう。