Zoomを活用したオンライン授業について

onrainjugyou 所感

今回は先月から始めたZoomを活用してのオンライン授業について、私の所感を記していきたいと思います。あくまで個人的な考えなので、もちろん全てが正しいとは言えません。今後オンライン授業という形式が増えてくると思いますので、常に良い授業を目指し、いろいろな情報を得ていく必要があると思っています。

 

Zoomについて

Zoomとはパソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するために開発されたアプリです。

こんなイメージ↓

このように顔も見えますし、もし自分の部屋が映されるのが嫌であれば、背景設定をすることで隠すこともできます(顔や姿は見えます)。

双方向的な対話が可能となるので、生徒の分からないところも聞けますし、理解度もある程度把握することもできます。

緊急事態宣言が出され、私の塾では生徒の来校をストップしました。その後準備を進め、先月の中旬からZoomを使ってオンライン授業を開始しました。

まだ実質10日間ですが、これまでのオンライン授業を振り返っての所感を長所・問題点という形で述べていきたいと思います。

 

オンライン授業を行ってみての所感

1.長所

①双方向的な授業

先ほども申し上げましたが、双方向的な授業が可能となります。接続がスムーズであれば、普段とほぼ変わらないくらいのコミュニケーションがとれます。

伝えたいことも十分伝わりますし、生徒の質問もしっかり聞くこともできます。

毎回十分に分かってもらえているかヒアリングしますが、特にコレといって不満は聞こえてきません。今のところ授業として成り立っていると考えています。

②集団授業も可能

先生をホストとしたミーティングを開き、そのミーティングに生徒が参加します。

Zoomは1000人のミーティング参加が可能です。ですので集団授業も行うことができます。

授業の様子を映し出し、生徒は全画面で見れば板書を確認することができます。なるべくであればスマホよりもパソコンの方が良いでしょう。画面が大きい方が良いかと思います。

私の場合、板書内容をパワーポイントで作成して見てもらいました。板書内容はハッキリ分かりますが、私が話している様子や身振り手振りは見えづらいです。工夫の余地はまだまだあります。

また生徒を指名して答えさせることもできますので、普段の授業と近い形にできると思います。

③データを映し出せる

パワーポイントだけでなくホワイトボード(お絵かきソフト)やワード等も映し出すことができます。

私の場合、個別指導ではペンタブレットを使って、ホワイトボードを使用してました。

マウスで文字を書くのは難しいですが、ペンタブレットを使用すれば上手に板書ができると思います。

ちなみにこれは私の板書。決して上手ではないと思いますが、この程度であれば十分かなと↓

話だけでは学習内容を伝えきれないと思います。この映し出すものに関してはいろいろと工夫が考えられます。よりよい授業の構築のために、ぜひ試行錯誤したいところです。

④チャット機能が有効

チャット機能が搭載されていますが、データを送付できることが大きな利点です。例えばワードで作成したプリントのデータをPDF化すればチャットで送れます。ホワイトボードで書いたものをそのまま送ることもできます。

生徒の自宅にプリンターがあれば印刷することができます。その場で解いて欲しい問題や宿題などを送ることができて便利です。

⑤在宅ワークが可能

在宅ワークが推奨されている今の状況下で、この授業スタイルは最適だといえます。ただ問題点もありますので、この後に。

 

2.問題点

①接続不良になると授業にならない

通信機器を使うとどうしても出てきてしまうこの問題。接続がいかないと、映像は頻繁に止まってしまいますし、声も届きにくくなってしまいます。私はパソコン関係にあまり詳しくないので、いろいろな人から聞いて、改善に努めているところです。

②顔を出さない生徒に対して教えづらい

ビデオをオンにしないと映像は出てきません。生徒にそのような設定されてしまうと、教えている側は真っ黒の画面に対して話していることになります。

やってみると分かるのですが、コレが非常にやりにくいです。やはり表情を見ることは大事なわけで、画面越しでも顔を見て教えたいところです。

生徒には最初からビデオをオフにしないようにとルールを決めておいた方が良いかもしれません。

③様々な機能を使われないようにする

Zoomにはいろいろな機能があるのですが、生徒に使われないように気をつける必要があります。

先ほどご紹介したチャット機能を自由に使われてしまうと、授業中にもかかわらず生徒間でチャットを使われて遊ばれてしまいます(正確に言うと遊ばれてしまうそうです。実際確かめたことはありません)。

「画面を共有」というチェック欄を外しておかないと、生徒が自分のパソコンの中身を操作することもできるそうです。プライベート部分に触れられると困ることもあるかと思います。

パソコン関係に疎い私よりも、生徒たちの方がどんどん慣れて詳しくなっていくと思います。ですので、機能に関してはしっかり勉強しておかなければなりません。

ホスト側はチャット機能や画面共有を使わせないようにすることができますので、授業前の設定を忘れないようにすることが大切です。また予めルールをきちんと決めておくことも必要かと思います。

④在宅ワークでの問題点

教材の問題。授業で使う教材を自宅に持ち込まなければならないので、多くの生徒を抱えている先生、多科目を担当している先生は、教材を持ち込むだけで大変かと思います。

クラウド等を利用して、なるべく在宅でも教材を使えるような工夫ができると良いです。

生徒との連絡の問題。生徒の個人情報を持って行くわけにはいかないので、欠席・遅刻等した場合の連絡手段が難しいです。接続がうまくいかなくて困っている生徒がいても、なかなか対応できません。

何かあれば塾の方へ連絡するしかないと思いますが、先生たちは授業に出払ってしまっているので、素早い対応ができないなんて塾も多いのではないでしょうか(私の塾はそんな感じです)。

電話連絡係や事務員の設置など、何かあったときの対応策を事前に考えておく必要があるかと思います。

 

まとめ

オンライン授業を初めて日が浅いですが、現状で思いつくことを述べさせていただきました。

いろいろと課題は多いですが、そこは子どもたちと一緒です。課題に対して知恵を絞ってよりよいものをつくっていけるよう、努力していきます。

またみなさんから何かご意見やアドバイス等いただければ、こんなにありがたいことはありません。よろしくお願いいたします。

大変な時期が続きますが、一緒に頑張っていきましょう!